朗読劇「赤い花」でヒロインになります!
フリーアナウンサーになって4年目に、大きな舞台で初のヒロイン役を担当することになりました。
舞台のテーマは「死よりも強き恋」
12月23日(木)19時から金沢市文化ホールでオーケストラアンサブル金沢の演奏も楽しめます。
本人もびっくりですが、周りもびっくりしすぎていて
「なぜ?」「この舞台は誰が主催なの?」ってすごく聞かれます。
主催は秋聲生誕150年記念事業実行委員会(金沢市)です。
エフエム石川のアナウンサー時代に、徳田秋聲記念館に取材させて頂いたことで交流が生まれ
今回のご縁につながりました。
私は本が好きで、小説家になるのが夢なので、前のめりで取材させて頂き
大文豪の秋聲先生の聲に耳を傾けとても刺激をうけました。
声ではなく「聲」
古い文字にすると、とたんに文学の香りが匂ってきます。
秋聲先生は室生犀星、泉鏡花と共に金沢3文豪とされています。
室生犀星の小説「性に目覚める頃」に詩のライバルとして登場する
表棹影は私の祖母の父の兄です。
棹影は19歳で急逝しましたが、生きていれば4文豪になれたのではないか
と評されています。
そんなこともあり、3文豪への思い入れは小さなころからとても深く
生誕150年の節目に関われることに、不思議な宿命みたいなものを感じています。
秋聲先生は文壇仲間から慕われていたそうで、棹影おじいさんも生きていれば交流を持てたかもしれません。
秋聲文学は強く生きる女性を描くやさしいまなざしが魅力です。
まだまだ男女平等が叶わない現代人にとって
大変めずらしく感謝したくなるありがたい世界観です。
私が担当するヒロイン神谷米子さんはダンスホールのナンバーワンダンサーです。
しかし病気がちで、画家の夫とは離婚しシングルマザーとなります。
舞台の原作小説「赤い花」が書かれたのは昭和6年。
満州事変が起きた年です。
表現すること、生きることが今よりももっと切実だった時代。
SNSなんてなく、世界の情勢なんて知らず、今そばにいる人だけがすべてだった時代。
恋をしたら、きっと今の人よりももっと相手を求めたと思うのです。
12月23日は米子さんになって、私も一生に一度の大恋愛をしたいです。
ぜひ見に来てください!
朗読劇「赤い花」詳細